【映画】「3月のライオン(後編)」:君は将棋が好きか?

映画「3月のライオン(後編)」を見に行ってきました。
www.3lion-movie.com

 

見てから少し時間が経ってしまったので、記憶を頼りに書きます。前編は想像していたよりとてもよかったんです。零くんが一人で酔っ払って倒れているところで、あれぇ~なんかスミスたちが悪みたいになっちゃってるじゃないの~でもきっとここに至るまでになんやかんやがあったんだよね。スミスたちは悪くないよね、って補正したりしちゃったりして。神木くんたちの好演っぷりに楽しめました。

 

後編もよかったんです。香子にあのとき零に勝てる術はあったと教える親子のシーンとか、零と後藤さんの将棋対決とか本当によかった。前編のヒロインは二海堂くんだったように思いましたが、後編はちゃんとひなちゃんがヒロインだった。ちなみに林田先生もヒロインだったように思う。宗谷名人がマドンナ的な(笑)

 

ただ、あるところにきて思いました。

何故こうなった。

 

三姉妹のお父さんとの話なんですけど、三姉妹父の悪事を調べた零くん(原作と違って林田先生と野口先輩が頑張って調べ抜いたという描写はなし)が、三姉妹父に「最低」とか「屑」とかありったけの悪口を言うんですけど、そこで三姉妹が「いくら酷くても私たちのお父さんなんだから!」となって、零くんとの距離をとってしまうっていうあたりがね・・・・・・あれ・・・・・・みたいな。なんでなんで、なんでこうなる。原作こんなだっけ?おまけにあかりさんは絶対あそこで「帰ってくれるかな」なんて言わない。もし言ったとしても、零の孤独や悲しみがわかる人だからあとで絶対フォローを入れているはず。どうしてどうしてなにこれなにこれ、となってしまって違和感がすごくありました。

 

ただ、その違和感もはねのけるぐらい、キャストのみなさんの演技が本当によかったんです。私が「3月のライオン」で一番好きな人物である林田先生も本当によくて、前編のとき以上に「あれ、スクリーンに林田先生がいる。林田先生が動いてる」って思いました。一生さんは大好きな役者さんですが、一生さんだ!ではなく「林田先生がいる!」とずっと感動していました。紛れもない林田先生。零が心を開く数少ない人の一人が、そこにはいました。

『結果は大事だけどな、人に伝わるのは結果だけじゃない』

この林田先生の言葉にどれだけの人が救われただろうか。私もその一人です。この言葉と、幼き零ちゃんの将棋のテキストをひなちゃんが拾ってあげる描写で私はもう涙が止まりませんでした。ひなちゃん役の清原果耶ちゃん、本当にいい瞳をしている。ひなちゃん役が清原さんで本当によかったです。

 

零くんと三姉妹が距離を置くという描写の違和感は、藤原さくらさんの「春の歌」の大きな大きな違和感が横取りしていった感がありました。なんだよこれ、何故にここまでアレンジした??ここまでアレンジするなら春の歌の意味あったか??藤原さくらちゃんの新曲でよかったんじゃない??と。違和感がありすぎて全然感動できなかった。でもおかげで映画の内容の違和感を忘れることができたというミラクル。帰り道にスピッツの「春の歌」を聴いてちゃらになったので結果オーライでした。マサムネさんは尊い

 

とにもかくにも漫画の実写としては、よくできていたのではないかと思います。だって私、怒ってないですもん(笑)真面目なことを言うと、本や漫画や映画は現在の自分だけでなく、過去のあの日あの時の自分を救ってくれるような瞬間に出会うということを教えてくれる作品でした。